7月3日(日)
熊本てれっとU野先生企画の『チャレンジ九重18座』に参加してきました。
九重と言えば三俣(みまた)・平治(ひじ)・大船(たいせん)・久住(くじゅう)あたりが有名ですが、それらをつなぐ小さな山々を数えて18座全部を1日で走破してしまおうと言う、とんでもない企画です。
集まった物好きは熊本・福岡から5名。
(U野先生、OBSさん、K村さん、シェルパK武氏、とよとよ)
4:15、
濃いガスで視界10mの牧ノ戸峠をスタートして大曲から登山道に入ります。
真っ黒のジュチャジュチャの土に足をとられながら登った後、硫黄の臭いにむせながら岩場

を越えるとすがもり峠に着きます。
かつてガイド犬の“平治号”が住んでいたすがもり小屋は岩を積み重ねただけの壁面だけが残っています。
「奇跡の山 さよなら、名犬平治」という映画があります。
主演の中江有里が可愛かったなぁ・・

(長者原登山口に平治の銅像が建っています)
ガスと強風で何も見えません。
至近距離で写真をとってもご覧の通り。
すがもり峠から三俣山までは登山道が真っ直ぐに伸びているのですが、
全く見えません。
ただ黙って前を行くK村さんの足元を見ながら登ります。
5:45
三俣山(みまたやま)です。
周りは真っ白です。
風が強くて、
長く立ち止まっていると体が冷えて凍えそうです。
南峰に行く途中にある『猿岩』です。
小生が勝手に呼んでいるだけなのですが、
壱岐の島のそれとそっくりでしょう?
5:58
南の峰です。
この後が大変!
ここから坊がつるに下りるルートが見つからないのです。
濃い霧のために、何度も登山しているシェルパK武さんでさえ20分以上もあっちにいき、こっちに行き、
他の皆はミヤマキリシマの木陰・・・
(と言っても高さ1m程なのですが)
に身を屈めて風を避けます。
なんとかルートが見つかり、急勾配を下ります。
全員、硬いミヤマキリシマの枝にスパッツを破かれ、下り坂で何度もズルズル滑り降りたりで、霧の中から「イテッ!」とか「オットット!」声が聞こえます。
タオルを頭から被っているのは日除けではありません。
めがねがガスで直ぐに曇るので
めがね拭きに使うのです。
7:19
坊がつるに着きました。
盆地になっているここだけは霧が晴れていて、視界が広がります。
キャンプ場には10張りのテントが設営されていました。
学生の合宿のようです。
学生達は、軽装で走ってきた我々を見てびっくりした様子。
水を補給しただけで、
次の山平治岳を目指します。
8:00
大戸越(うとんごし)で小休止。
やっと朝食です。
8:26
平治岳に着きました。
晴れていれば絶景なのですが・・・、
やっぱり何も見えません。
今回のパーティーでは、
先頭をシェルパK武、
U野先生、
OBSさん、
K村さん、
小生の順に走ります。
平治岳の登りでK村さんが足を痛め、
次第に遅れだします。
しんがりの小生は、
前が見えずにだんだん焦りが募ります。
9:45
ジャングルと湿地帯のような奥ゼリを抜けて風穴に出ました。
地表の溶岩が冷えて岩になった後に、
中の溶岩が流れ出して出来た穴です。
中に見える白いのは氷です。
一年中氷が解けることはありません。
紐がつるされているので、
中に入ることが出来るのでしょうが、
そんな余裕はありません。
わずかに残っていたミヤマキリシマです。
子供が小さい頃は山開きの頃に毎年来ていました。
懐かしいです。
10:40
高塚山(黒岳主峰)です。
K村さんが腕を組んで考え込んでいます。
この後K村さんは独り下山をすることになるのですが、
簡単な地図しかありません。
相変わらず深いガスだし、
水も残り少ないようです。
高塚山からいったん風穴まで戻るわけですから、K村さんを先に行かせて、4人はその間に天狗に上ることにしました。
11:18
天狗山は、最後の10mが大きな岩が乗っかっているだけの、隙間だらけの岩山です。
本当に天狗がお遊びで積み上げたのかもしれません。
強風で立っていることが出来ません。
それでもシェルパK武氏は平気で岩と岩を飛び回って行きます。
U野先生と小生は岩にへばりついています。
風穴のところでK村さんに追いつきました。この後米窪~段原を抜けて坊ガツルに戻るのですが、激しいアップダウンです。膝を故障しているK村さんを独りにするわけにもいかず、小生が付いて行く事にしました。
ルートは1本道なので迷うことは無いのでしょうが、激しい風と濃いガスで不安になります。
何度も何度も立ち止まりK村さんを待ちます。
明るいうちに牧の戸峠に戻れるか心配になってきました。
段原から坊がつるまでは1時間程度の下りです。
坊がつる近くでU野先生とOBSさんが追いついてきました。
段原から大船山(たいせん1706m)・北大船山(1786m)に登った後、下山を決めてシェルパK武氏とは別れたそうです。
14:40
4人で坊がつるに戻ってきました。
法華院温泉で久住別れ~沓掛~牧の戸ルートの時間を聞くと3時間半とのこと。
何とか明るいうちに戻れそうです。
法華院温泉から砂防ダムの横を抜けて、
北千里浜を目指します。
北千里浜を進むK村さんとOBSさんです。
右前方が久住山(1786m)ですが、
一瞬姿が見えたかと思うと直ぐにガスに覆われて見えなくなります。
とにかく風が強い。
久住別れまで登ると立っていられなくなるでしょう。
それにこれからは急激に気温も下がってきます。
故障者がいるので無理は禁物です。
前を行くU野先生を追いかけ、
久住を諦めてすがもり越えにルート変更を判断します。
ここで、小生のカメラが動かなくなりました。
防水じゃないのです

17:00前、
牧の戸峠に戻ってきました。
ドライブ・インの店員さんも早々と閉店の準備を始めていました。
こんな時にお店に来る人なんていないでしょうからね。
小生、着替えをK武氏の車に乗せているので、K武氏が戻るのを待つしかありません。
ずぶ濡れのまま駐車場の影で風を避けながらK武氏が戻るのを待ちますが、とにかく寒い。
見かねたU野先生が自分の車にブルーシートを敷いて招き入れてくれました(感謝感謝)
それにしてもシェルパK武氏が戻ってきません。
ガスに加えて、横なぐりの雨も降ってきました。
あらかじめ持ってきていたトランシーバーで呼びかけてみるもなかなか返事がありません。
皆不安になってきます。
待つこと1時間半、
18:30に霧の中からK武氏が現れた時には拍手が沸き起こりました。
K武氏は18座中、16座を登ってきたそうです。
凄い人です。
けど、やっぱり山に入るときはグループ全体を見廻して、登りましょう。
ある程度の走力を見極めて、あらかじめグループ分けをしておく必要がありますね。
さあ、このリベンジは7月24日です。
梅雨が明けた九重、
今度は灼熱のランになりそうですぞ
楽しみ~

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